ジャズ喫茶のマッチ 九州

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特集「ジャズ喫茶マッチ」の第1回目は松浦成宏さんの貴重なコレクションから。

愛媛県出身の松浦さんは1972年から1976年まで九州の大学に在学。

大学1年のときからジャズ喫茶の魅力にはまりこみ、

以来、大学生のころから四国、中国から全国にわたってジャズ喫茶行脚をされてきた方です。

今回は、松浦さんのジャズ喫茶初体験だった福岡「コンボ」のマッチをはじめ、

いくつかを紹介させていただきます。

福岡、天神の老舗「コンボ」。上は1972年のもの(表裏同じデザイン)。アルテックのスピーカーとジョン・コルトレーンと渡辺貞夫のパネルが印象的でした。初代マスターとタモリとの親交は有名。下は2004年訪問時の新マッチの表裏。2009年に閉店後、現在は姉妹店の「ニューコンボ」がライブ中心の店として営業。(松浦)
福岡、大名の「バックステージ」。オープン間もない1974年頃のもの。モダンで洒落た内装で、JBLの大きなスピーカーが設置されていました。いまもライブがあり健在。(松浦)
九州「ルムンバ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市箱崎の「ルムンバ」。オープンして間もない1974年に訪問。路面電車が通っていた九大前電停のすぐ近く。小さな店で前衛ジャズが流れていました。(松浦)
九州「ディグ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市西新の「ディグ」には1972年から通いました。マッチの裏に店のオーディオシステムが記されています。(松浦)
九州「ディグ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
3種類いただいた福岡「ディグ」のマッチのひとつ。サックスの峰厚介のライブを体験したりジャズ写真家の阿部克自の講演を聞きました。(松浦)
九州「ディグ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市西新「ディグ」の3種類のマッチのひとつ。モダンな店で、このマッチのイラストのような布のデッキチェアでリラックスして聴くことができました。(松浦)
九州「JAB」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市渡辺通りの「ジャブ」。初めて訪ねた1972年のマッチ。2004年に再訪したときに2代目マスターと話す機会がありました。JBLのスピーカー、壁いっぱいに並ぶレコードがレトロな昭和の雰囲気。いまも健在の嬉しい店です。(松浦)
九州「ケリー」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市中洲の「ケリー」。1972年にいただいたマッチ。博多の繁華街、デパートの玉屋の裏のビルにありました。薄暗い照明、ソファーでコルトレーン、ロリンズ、マイルスを聴いていました。スピーカーはアルテックA-7。(松浦)
九州「リバーサイド」のマッチ・ジャズ喫茶案内
1960年創業、九州でいちばん古いジャズ喫茶、福岡市中洲の「リバーサイド」のマッチ。私の大好きな絵柄。1972年から通いました。スピーカーはJBLでした。いまもライブ・ジャズスポットとして健在。(松浦)
九州「アベベ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
北九州市小倉の「アベベ」。店名は東京オリンピックのマラソン金メダリストにちなんだもの。小倉駅に近かったので、1972年以降、博多から愛媛に帰省する途中によく立ち寄りました。コルトレーンの大きなパネルがかけられていました。(松浦)
九州「アベベ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
北九州市小倉の「アベベ」のマッチには「東洋一を誇るダンモ喫茶」と書かれていました。私が訪れた店の中では東京・新宿「木馬」とここがいちばん大きいという記憶が。広い店内でアルテックの大きなスピーカーが鳴っていました。(松浦)
九州「ディグ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市井尻の「ブラック&タン」。1975年、大学4年生のときにオープン間もない頃に訪ねてマッチをいただきました。西鉄・井尻駅前にありました。スピーカーはJBL。クロスオーバーもかかっていました。(松浦)
九州「Jazz Street52」のマッチ・ジャズ喫茶案内
北九州市小倉の「ジャズ・ストリート52」。最初は八幡で「むらさき」というジャズ喫茶をやっていたマスターが、店名を変えて小倉に移転してきたばかりの1974年に訪れました。新宿「DIG」の中平穂積氏との親交が知られ、いまも健在の名店。(松浦)
九州「ディグ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
福岡市舞鶴の「ジャズ・イン・ディグ」。1973年頃にいただいたマッチ。ビデオ・システム、オーディオ・システムがマッチの裏側に書かれています。(松浦)
九州「ルーレット」のマッチ・ジャズ喫茶案内
1965年創業、いまも健在の久留米の老舗「ルーレット」。1972年から訪れマッチをいただきました。お気に入りの店で絵柄も洒落ています。(松浦)
九州「ルーレット」のマッチ・ジャズ喫茶案内
久留米の老舗「ルーレット」の、上とは別のデザインのもの。レトロな雰囲気が心地よく、4ビートの曲がよく流れていました。(松浦)
大分「ザドー」のマッチ・ジャズ喫茶案内
1973年、HONDAのバイクに乗っ大分に行き、マッチをいただきました。ザドーは渡辺貞夫(ナベサダ)さんのもう一つのニックネーム。マッチの絵柄のように若い頃はフルートも吹いていました。(松浦)
九州「ライトハウス」のマッチ・ジャズ喫茶案内
大分市の「ライトハウス」。1973年と1974年に訪れ、下の赤いデザインのものと2種類のマッチをいただきました。
大分「ライトハウス」のマッチ・ジャズ喫茶案内
大分市の「ライトハウス」。アルテックのスピーカーがあり、前のほうにベースが置かれていました。店内はかなり暗く、本格的なジャズ喫茶でした。コルトレーンなどハードなジャズが流れていました。(松浦)
九州「イーゼル」のマッチ・ジャズ喫茶案内
長崎・佐世保の「いーぜる」。1974年、学友の家に遊びに行き、同店に寄って入手。1992年にも再訪。スピーカーはJBLで店内はモダンな感じでした。佐世保を代表するジャズスポットとしていまも健在。(松浦)
九州「swing」のマッチ・ジャズ喫茶案内
1973年に大学の学友とクルマで佐賀を訪れたさいに入手。このマッチには店名は表にはなく、裏に入ってます。スピーカーはアルテック。マッコイ・タイナーがかかっていました。(松浦)
九州「ビート」のマッチ・ジャズ喫茶案内
「ビート」は大分市の繁華街、府内町の天神ビル3階にありました。1972年、大分の親戚の家に泊まりに行った際に訪れ、いただきました。(松浦)
九州「モナコ」のマッチ・ジャズ喫茶案内
1973年にバイクに乗って熊本に行き、「ニュー・モロッコ」と「ジャズ・イン・ソワレ」を訪れました。手元にあるのはこのマッチだけ。商店街の2階にあり、スピーカーはアルテック。ソニー・ロリンズなどメインストリームなジャズが流れていました。(松浦)

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